日本文化をテーマに掲げた「和フェス」に参加しました!
会場は広島市内中心地にあるライブハウス、スマトラタイガー
ライブハウスでの演奏は今回が初めて。
初めてだからこそ〝いつもと違うことがしたい!″
ということで、今回は「和太鼓ユニット・暁」ではなく
別の形で出演することに決めました。
とはいうものの、どうするか。。。
と考えていると、イベント出演のお話を頂いてしばらくした頃
偶然にも、僕のお店である「ラーメンぐっち」を通じて
同世代の異なる楽器の奏者たちと知り合い、意気投合!
驚きのスピードで「ぐっちと愉快な仲間たち」を結成し
イベントエントリーとなりました。
実は「和フェス」を主催されたのも
毎週のようにラーメンを食べに来て下さる「ラーメンぐっち」のお客さん。
「ラーメンぐっち」から繋がったユニット、そしてイベント出演。
本番当日に向けての演出構成・練習の
日々はこうして幕を開けるのでありました。
■準備期間
「ぐっちと愉快な仲間たち」の編成は
アコーディオン、ヴァイオリン、ドラム、そして和太鼓。
メロディー楽器2つにリズム楽器2つという
他にない珍しい異色の組み合わせ。
だからこそ、自分たちにしか出来ない演出方法が無限にあると
より一層やる気が沸き上がります。
メンバーひとりひとりがしっかりとした意見を持ち
建設的な議論を交わすことが出来た為、自分一人では浮かばない
新鮮且つユニークな演出を練り上げることが出来ました。
実際のところ、各々バタバタのスケジュールの中
日程調整がなかなか出来ず
メンバー全員揃っての合同練習は数える程しか出来ませんでした。
が
その分メンバー各自での自主練習の成果が大いにあり
昔から一緒に活動しているかのように息の合った演奏で
ビシッと形にすることが出来ました。
数回の音合わせの中で、演奏も進化。
ヴァイオリンのメロディーをアコーディオンがサポート
ドラムと和太鼓も一緒のフレーズをいくつか決め、一体感を出したりと
演奏の中で、更に良く出来る点は積極的に取り入れ調整していきました。
今回の見せ場は何といっても自分の持ち曲である「桜花」!
桜が風で舞う様をテーマにした曲なのですが
ヴァイオリンのメロディーを補助するアコーディオンの音が
曲全体にノリを出し、とても綺麗なアレンジとなりました。
また、
一見不釣り合いなイメージのある和太鼓とドラムが相乗効果となり
とても完成度の高い曲に仕上がりました。
一緒に演奏していた僕自身も感動してしまったほどです。
※練習風景はこちら
■本番当日■
短い期間ではありましたが、濃密な準備期間を経て
遂に当日を迎えました。
今回のイベントは、ライブハウスに行き慣れないお客様も多かったのですが
そういった方にも快適に過ごして貰えるよう
分煙や必要以上の爆音なし等の細かな気配りがなされており
ライブハウスに対するネガティブな先入観を持たれていた方も
行きやすい場所だと感じられたようです。
また、会場全体の演出も趣向を凝らし
会場に到着してからイベント終了まで、しっかり楽しめる工夫が
数多く散りばめられていました。
観客席には畳が!
通常ライブハウスではドリンク提供のみで
演奏を聴くだけがほとんどですが
今回のイベントではフードコートをはじめ
綿あめづくりやポップコーン無料提供など
ライブの合間の待ち時間さえも楽しめる珍しいスタイルでした。
本番では、客席が近いためお客さんから
生の反応を直に味わうことが出来ました。
すぐ近くから飛んでくる皆さんからの声援を受け
いつも以上に演奏に力が入りました。
練習時にはなかったマイクを通すことで
アコーディオンやバイオリンの音が
聞き取りやすくなり、音合わせの精度が上がり
より良い演奏が出来ました。
※本番の映像(スマトラタイガーさん提供)
また、打ち合わせにないアドリブにもメンバーが応えてくれ
そのステージならではの臨場感ある演奏をお届けする事も出来ました。
今回結成した「ぐっちと愉快な仲間たち」
このイベントの為だけに結成したユニットの為
今回のイベント出演をもって解散です。
準備期間に制限があり、全6曲のうちオリジナルは1曲と
ほとんどがカバー曲だったのが残念です。
誰もが1度は耳にしたことのある
ルパンやドラゴンボール等の曲を多く取り入れ
普段なかなか目にすることのない
斬新な楽器構成で演奏したことにより
多くの観客の皆さんの関心を惹くことも出来ました。
お陰様で、一夜限りの演奏を惜しむ声をたくさん頂き
嬉しさと、もうこれで解散かという寂しさとで
後ろ髪引かれる思いでステージを後にしました。
今回の「和フェス」では
和太鼓演奏も盆祭りや地域の演奏するだけのスタイルだけでなく
ポップな曲としても表現できるものだと実際に見て感じて頂きました。
珍しい楽器を様々集結させ、チームとなって演奏することで
固定概念に捕らわれない表現方法が
奏者次第でいくらでもあるのだと感じて頂けたようです。
エンターテインメント性に関する良い評価も数多く頂き
今後も、観客の皆さんの期待を良い意味で裏切れる演出・演奏を胸に
活動を行っていきます。